「ネガティブを紙に書きだすこと」がよく効く!
さて、次に長期的な解決策をご紹介します。
物事を悪く考えてしまう、悲観的で心配症、マイナス思考な自分を変えるには? その方法はとてもシンプル、「書くこと」です。
テキサス州にある南メソジスト大学のペネベーカーらの実験によると、「1日15分、ネガディブな感情について筆記すること」を4日間続けると、(筆記直後にはネガティブな感情が強まるものの、)長期的にはポジティブになることが示されています。
実験から4カ月後、「自分の感情について書いた被験者」と「部屋の様子など、表面的な事柄だけを書いた被験者」を比べると、前者は気分感情の改善が認められ、更に体調不良の日数や健康センターへの訪問回数が明らかに少なくなっていたのです。体にまでよい影響があるんですね。
また筆記の際、「洞察語」つまり「思う·感じる·わかる」などの思考や理解に関する語を多く用いるほど、ネガティブ感情が軽減されることもわかっています。自分の考えや感情をより深く掘り下げて書くことが重要なようです。
もし、思考がマイナスに傾きがちなことにお悩みなら、感情を紙に書き出すことを習慣にしてみてはいかがでしょうか? ただし、寝る前に行う場合には、気分転換をして楽しい気持ちになってから眠るのを忘れずに!
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シカゴ大学大学院言語学部博士課程修了、オズグッドホール・ロースクール修士課程修了・博士課程単位取得退学。心理言語学、法言語学、コミュニケーション論を専門とし、学術的な知見を「今日から使える知恵」に翻訳することをライフワークとし、著書は70冊を超える。56万部を突破した『科学的に証明された「すごい習慣」大百科』(SBクリエイティブ)のほか、『科学的に元気になる方法集めました』『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』など、科学の力で日常を変えるシリーズは累計137万部を突破。NHKラジオ「ラジオ深夜便」レギュラー・パーソナリティをはじめ、ラジオ・テレビ・新聞・雑誌・WEBなど多彩なメディアで、専門家としての視点を発信中。
