解決の糸口は口癖に!「iWAM」で分析する二人のタイプ
「iWAM」では、「主体性」と呼ばれるカテゴリがあり、Aさんのようにでしゃばるタイプを、「主体・行動型」と呼び、Bさんのように周りの様子をうかがってばかりのタイプを、「反映・分析型」と呼びます。
もちろん、人は大なり小なりどちらの傾向も持っていますし、また状況や場面によっても異なってくるところはあります。
しかし、「主体・行動型」か「反映・分析型」か、相手がどちらの傾向が強いかを知っておくことは、対人関係でうまくやるための大きなヒントになります。
相手がどちらのタイプかを見極める簡単なポイントがあります。それは、相手の「口ぐせ」をチェックしてみることです。
「さっそくやってみよう」
「とりあえずはじめてみよう」
「率先して動いてみよう」
《反映・分析型》の傾向が強い人
「周りの状況を見てからにしよう」
「よく考えてみてからはじめよう」
「もう少し調べてからにしよう」
「主体・行動型」のクセが強い人は、仕事を進めていくにあたって、
「まずやる」
「さっそく取り組む」
「主導権を握る」
ことに意識が向きます。
でしゃばり人間のモチベーション源
《主体·行動型》の傾向が強いタイプの人にとっては、「周りと協調して動く」というより、「自分から率先して動く」ことがモチベーションの源です。そのため、こういったタイプの人には、リーダーシップの高い人が多いといえます。人よりも先に一歩を踏み出せるので、周りに影響力を発揮し、人々を引っ張っていく存在になりえます。
ところが、この傾向だけが強く出すぎてしまうと、周りのことを考えない「でしゃばり」と思われてしまったり、考えずに動いて失敗する人とレッテルを貼られる危険性もあります。
“でしゃばり”人間に効く「お先にどうぞ作戦」
会議でなりふりかまわず自分から発言をする。
他部署の仕事にも首を突っ込んでくる。
いつも自分から手を挙げて目立とうとする。
……あなたは、そんな「主体・行動型」のクセが強い人とソリが合わない。その目立ちたがりの言動が鼻についてムカムカしてしかたない。
「なぜこの人は、こんなにでしゃばりなのか?」
そう思えば思うほど、人間関係がギクシャクしてくるものです。
こういう人とうまくつき合う、あるいはうまく動かすためにはどうするか。
それは、「お先にどうぞ戦略」です。
→「発言する機会があれば、最初に発言させてあげる」
→「立候補する機会があれば、優先して立候補させてあげる」
→「提案する機会があれば、先に提案をさせてあげる」
そうやって、まずは相手にさせてあげると、“でしゃばり”は、がぜんやる気になる可能性が高まります。
こちらが大人になって先を譲ってあげるのです。