新宿歌舞伎町の人気火鍋チェーン店

今回訪れたのは、東京・新宿歌舞伎町にある「海底撈火鍋 新宿店」という店。海底撈は日本語で「かいていろう」、中国語で「ハイディーラオ」と読むようです。

ここを予約してくれたのは、仕事柄、さまざまな飲食店事情にくわしい大手総合酒類メーカーの社員(当日は所用により不参加)でした。事前に調べると、中国で人気の火鍋レストランチェーンで、2018年には香港証券取引所でIPO上場も果たしたそうです。

商業ビルの中にある店の入口に着いて驚きました。座席を待つ人でごった返していたのです。予約していることを告げると、店内にあるイスに座るように言われました。店内の座席数は300ほどありますが、イスに座って待つ人(予約者)だけで20人ぐらいいました。

一緒に食事したのは、①出版社の編集職(1990年生まれ)、②PR会社の企画職(1989年生まれ)、③同じ会社の企画職(1990年生まれ)の3人で、以前も個別に会食しました。

「摂取カロリーなどを考えると、ガツンと食べる外食は背徳感がありますが、鍋は野菜もたくさんとれるので、後ろめたさが少ないですね」

こんな話をしながら、女性店員の説明を聞き、各テーブルに置いてあるiPadで注文。白湯鍋、トマト鍋、マーラー鍋(大辛)など6種類のうちから2種類を選べます。「辛さが苦手な人がいる場合は、それぞれが調味料で辛さを調節したほうがいいですよ」と中国人店員さんはアドバイスしてくれました。

タレの調合コーナーがある

本稿は“食レポ”ではないので、かいつまんで紹介します。コース料理を予約していたので、2種類の火鍋を選ぶと、選んだスープが鍋に注がれ、やがて豚肉やラム肉、豆腐や春菊、野菜盛り合わせなどが運ばれてきました。

取り皿(白いボウル)も2つずつ配られ、タレの調合は座席から離れた一角(調合コーナー)に行き、好きな味を選びます。調味料の種類も多くて目移りしますが、人気NO.1、NO.2、NO.3をボードに掲げ、出来上がり画像と調合の仕方を示してあります。慣れないうちは、これを参考にするといいかもしれません。

「辛いものを味わうと発汗作用があるのも、女性には魅力です」
「私は、一緒に飲むドリンクは、ビールやレモンサワーのようなものがいいですね。鍋の辛味とは別の爽快感を楽しみたいです」

こんな会話をしながら飲食を続けました。

前述したように、辛いもの好きの人は調味料で辛さを足せば、個人の好みの味を楽しめます。以前、筆者の知人の先輩が経営する「激辛店」で会食したことがありますが、辛さを選べない激辛一辺倒の店は、参加メンバーがかなり絞られると思います。

ちなみに今回のコース料理の価格は2980円(税別)。人気店なので1時間半(90分)という時間制限もあり、おしゃべりに夢中になると完食が厳しいと思いました。