不満の声に真摯に耳を傾け満足させる商品を生み出した
喫煙者が減る昨今、愛煙家はどんどん肩身の狭い思いをしている。喫煙可能な場所が減ったり、周囲の人に対するにおいの問題であったり。最近では隣で吸っていても他人に気づかれないほどにおいが出ない、かつ健康懸念物質が少ない低温加熱型の加熱式たばこが人気となっている。
その1つがJTから2019年1月に発売されたプルーム・テック・プラスだ。これは先行品であるプルーム・テックに、愛煙家には欠かせない“吸いごたえ”を加えたもの。プルーム・テック・プラスの開発担当者の江田雅美さんは語る。
「先行のプルーム・テックは多くの方にご愛用いただいていますが、調査した結果、吸いごたえに対して『満足していない』『あまり満足していない』という答えが半数近くの44%もあって……。不満を持つ方々に、プルーム・テックへの要望を伺ったところ、ほとんどが“吸いごたえをより強化してほしい”という答えでした」
ここが悩ましい。通常の紙巻きたばこの愛用者は、周囲から嫌がられるというストレスを常に抱えている。その点、プルーム・テックならばストレスもなく吸うことができる。しかし「たばこを吸っている感がもっとほしい!」というジレンマが、ユーザーにはあったのだ。