ノートに大きく横書きで質問を書いたら、左端に箇条書きで使う記号「・(ビュレット)」や数字を振ってみてほしい。すると、単なる白紙が妄想を書き出すためのキャンバスになるので、手を使って考えてみよう。
●持ち運びしやすいコンパクトなノートを用意する
●お気に入りのペンで手書きする
●人には見せない
●毎日決まった時間に書く(できれば朝)
●うまく書こうとせず、心のままに書く
●2ページを埋めきる
●最低でも1カ月続ける
Step2 知覚する
知覚とは、対象の意味を理解するということ。五感全体を使って物事をよく感じ、ありのままに見たら、自分視点で考えてイメージしたものを手で描いてみよう。
思いのままに理想の世界を1枚の絵にまとめよう
このステップでは、偏愛コラージュや妄想クエスチョンをヒントに、理想の世界を描いてみよう。いきなり完成品をつくろうとせず、何度もつくり直す作業が重要になる。最低でも下書き→清書を2回繰り返すことで、モヤモヤとしていた発想がはっきりしてくるはずだ。
そこで、まずはA4の紙を1枚用意してラフなスケッチをしていく。あくまでも下書きなので、10分くらいの短い時間で鉛筆を使って思いつくままにおおまかに描いていこう。うまく描こうとせずに最初に頭に浮かんだもの、重要なものは紙の中央に大きく描く。そして、いくつかシーンが浮かんだ場合はそれらを周囲に描いておくといい。ラフを描き終えたら、次はスケッチブックに清書する。こちらも鉛筆描きで問題ないが、メインの部分はサインペンで輪郭をなぞると、メリハリがつく。
完成したら、信頼できる友人などに、この「ビジョンスケッチ」を見せて意見を聞いてみよう。第三者からのフィードバックは否定的だったり、見当違いだったりするかもしれないが、他者からのツッコミは妄想を磨き上げてくれるので、ぜひ試してほしい。
理想とする状態が見えただけでは、創造のテンションは上がらない。理想と現実との間にあるギャップを認知することで初めて、思考を加速させることができる。そのために必要なのが「魔法の問いかけ」だ。妄想を引き出せたなら、「もしも……ならどうなるか?」というWHAT‐IF型の問いかけをして、未来に目を向けてみよう。この段階でどれくらいワクワク感を持てるかで、最終到達点が大きく変わる。
●A4用紙、スケッチブック、鉛筆、サインペンを用意する
●下書きはうまく描こうとせず、10分くらいでラフに描く
●必ず「下書き→清書」を2回行う
●完成後、第三者に意見をもらう