「やりたいことがわからない!」状況に陥っているなら、それは危険信号。直感を駆動力にする思考法を学び、「これがやりたい!」という思いから価値あるアイデアを生み出しましょう。
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「他人モード」を抜け出して自分にアクセスすると価値あるアイデアを見つけることができる

あなたは自分自身の脳で物事を考えられているだろうか? 僕は、ほとんどの人の答えが「ノー」なのではないかと思う。なぜなら、日本語のコミュニケーションは強い自己主張をせず、空気を読んで相手の会話に乗るスタイルだから。加えてSNSの出現で、僕たちの脳は「自分がどう感じるか」よりも、「どうすれば他人が満足するか」ばかりを考える「他人モード」になっているからだ。

毎朝決まった時間に出勤して会議やアポに臨み、その空き時間で書類を作成したり、部下のマネジメントに気を配ったりするのは、すべて他人モードの行動である。一方、自分自身にアクセスする、「自分モード」の時間はかなり少ないのではないだろうか。長時間、他人モードでいると、人間独自の能力である何か新しいことを発想したり、根気よく考えたりする力が失われていってしまう。このままではAI(人工知能)に負ける日が来るのも、そう遠くない。