4.勉強会などに参加する

勉強会や研究会に出かけてみるというのも、ひとつの手です。最近ではスタートアップ系のイベントはあらゆるものが行われていて、むしろ顔を出しきれないくらいです。興味のある企業の人の参加が事前にわかっている場合は、その人と接触できるように努め、求人について質問してみたり、自分の売り込みをしてみたりしてください。その企業に転職するしないは別にして、誠意ある交流を心がけておけば、のちのち、実のある人間関係を築けます。その人や主催者の方の連絡先をお聞きして、翌日にでも感謝のメールを出すことを忘れないように。そういった小さな行動の一つひとつが、転職へとつながることがあります。

5.交流会などをセッティングする

異業種交流会でも情報を得るチャンスはあると思います。しかし、異業種交流会は比較的若手の層が参加することが多いので、参加者側よりも主催者側に回ったほうがさまざまな情報を得やすく、メリットにつながるかもしれません。

また、交流会では、「一人の人ときちんと交流を持つ」ということに注力したほうが賢明です。人が一堂に集う場では、できるだけたくさんの人と知り合いにならなければと焦ってしまうものですが、その結果、実のない時間になってしまうこともあります。たった一人でも、仲良くなれる人、信用できると思われる人が見つかれば、その場に足を運んだ甲斐かいがあったと言えるでしょう。

交流会できっかけをつかむことができたら、その後なるべく早くにその人と会う機会を作ること。せっかくの出会いをただの名刺交換で終わらせるのではなく、その後の人間関係の構築へとつなげていくことで、ネットワークはどんどん広がっていきます。

このように、少し視点を変えればチャンスは至るところに転がっています。受け身の姿勢で待つのではなく、「自分で情報をつかみにいくんだ!」という気持ちで積極的に行動することを心がけてください。

写真=iStock.com

高野 秀敏(たかの・ひでとし)
キープレイヤーズ代表取締役

新卒でインテリジェンスへ入社。その後、2005年にキープレイヤーズを設立し、人材エージェントとして55社以上のアドバイザー・社外役員・エンジェル投資を国内、シリコンバレー、バングラデシュで実行。3000名以上の経営者の相談と、1万名以上の個人のキャリアカウンセリングを行う。マネージャーとして、キャリアコンサルタントチームを運営・教育。人事部採用担当として、数百人の学生、社会人と面談。学校や学生団体での講演回数100回以上。