自分にぴったりの家事代行を見つけるには?

次に登場したのは、家事代行を担うタスカジ広報マネージャーの門出万里子さんと実際にハウスキーパー(=タスカジさん)として働くakiさん。まずはタスカジの事業内容を門出さんから。

タスカジ広報の門出万里子さん(左)と、ハウスキーパー(タスカジさん)として働くakiさん(右)。

「タスカジは仕事をしたい個人と家事を頼みたい個人をつなぐプラットフォームです。他の家事代行サービスと大きく違う点は、自分に合いそうな人を自分で選べる点ですね。利用料は1時間1500円からと業界最安値水準。業務内容が掃除、整理収納、洗濯、買い物、料理、作り置き、ペットケア、チャイルドケアと幅広いのも特長です」

タスカジさんの得意分野は、人それぞれ。料理だけの人もいれば、料理と洗濯、あるいは家事全般をこなせる人もいる。akiさんの得意ジャンルは“料理”と“整理収納”だ。

「料理はもともと得意だったので、始めてからご好評いただいていたのですが、キッチンの使いにくさが際立つお宅がけっこうあって……。キッチンや冷蔵庫をちょっと使いやすくすると作業効率がぐんとアップします。そこから整理収納の仕事にもつながりました」

懇親会でも、家事シェア依頼のコツなど、直接聞くことができる機会が。

いまは週に2~3回働いているというakiさん。akiさんなりに工夫していることといえば、プラスαのサービス。

「たとえばリクエストが子ども向けのものだとしても、冷蔵庫にアルコールがあれば、ちょっとしたおつまみを作っておくと喜ばれますね」

ただし、マッチングサービスに相性はつきもの。大雑把なタイプにとっては、几帳面すぎるタスカジさんは合わないこともある。

「スポットなどで1回試していただきながら、自分に合うタスカジさんを見つけていただけたら。もちろん1回きりになってしまっても全く問題ありません」(門出さん)

シェアリングでの出会いが人生を豊かにする

「シェアサービスの先にこういった方たちとの出会いがあれば、みなさんの人生はきっと豊かにラクになり、やりたいことに時間を使えると信じています」と最後に締めくくった蓑口さん。

今回のイベントに参加した方からは、こんな声が……。

「書類代行やペットケアなどニッチなサービスが、こんなにたくさんあると思いませんでした。これなら自分に合うサービスがあるかもしれない。ぜひ使ってみたいです」(40代女性・会社員)
「今日の話を聞いて、自分も得意分野を活かして副業できそうだなと思いました。ハードルの低いところから始められるので、いつかやってみたいですね」(50代女性・団体職員)
「今の副業の仕事を見直す、よいきっかけになりました。いまは英語の家庭教師をしていますが、オンラインを使えばもっと効率よくできるかもしれない」(40代男性・自営業)

参加者の方それぞれが、シェアリングについて新しい情報を持ち帰ったイベント。今後、シェアリングの人気は、どんどん広がりそうです。

写真=iStock.com

池田 純子(いけだ・じゅんこ)
フリーライター