日常生活の中で受験対策をする方法3つ
①食事の準備に参加させる
「夕食時におかずをお皿に載せるとき、数の変化を意識できるように工夫をしました。
例えば『から揚げが全部で20個あるから、4人家族で1人5個ずつね』というように、それぞれのお皿におかずを取り分けた状態で食卓に並べるのではなく、大皿におかずを盛って、各自が自分のお皿に取り分けられるようにしていました」
②ゲーム感覚で家事に子どもを巻き込む
「子どもと楽しみながらゲームをするような感覚で、家事に子どもを巻き込んでいました。『ポストから郵便物を取ったら、靴をきれいに整え、手を洗い、クッキーを2枚食べたら、画用紙とクレヨンを引き出しから出してください』というように、ゲーム感覚で毎回違った指示を子どもに出していました。話を最後までしっかりと聞く力が備わり、指示通りに行動に移すことが出来るようになってきました。真正面から厳しく指示を出すのではなく、一緒に楽しむように心がけました」
③通園時間を利用して、“気づき”を促し“五感”を刺激する
「通園時はなるべく自転車を使わずにバスで通い、交通ルールやバスの中のマナーを実体験の中から教えました。季節を問う問題も多く出題されるので、空の雲や草花などの自然に注目するように促しました。出勤時間に間に合うか毎日ハラハラでしたが、時間に余裕を持って家を出るように毎日必死でしたね。“受験は期間限定”だと思い、何とか乗り越えました」
職場の理解を得るには?
小学校受験の試験や面接は平日に行われるため、入試の時期は仕事を調整し休まなくてはいけなくなる。職場の理解をどのようにして得たのか気になるところだ。
「受験を決めた早い段階で、試験期間の11月は休みを取ることを職場に伝え、夫婦そろって有給休暇をとることに成功しました。やはりなるべく早くから職場の周囲の方に理解してもらうことが大事だと思います。仕事に差し支えないように、受験が本格化する半年前までは、がむしゃらに働きました」