家計簿の目的2つのパターンとは

家計簿をつける目的は、おもに2パターンではないかと思います。

①記録
②支出カット(家計の見直し)

「何にいくら使ったのか、把握しておきたい」という方の目的は、まさに「記録」ですね。分かりやすい例です。

また、いくら使ったかを定期的に振り返ることで、その月の予算管理をするといった場合や、やはり支出額を振り返ることで、その後の支出抑制につながるという方もいらっしゃるでしょう。これらのケースの目的は「支出カット」ともいえそうですが、ここでは「記録」として捉えたいと思います。

なぜかというと、「記録」としての家計簿が、その方の支出カットに自然とつながっているためです。家計簿には「記録」以上の情報がない中で、二次的な作用として支出抑制につながっていると考えてみたいと思います。

そして、もう一つの目的が「支出カット」です。

「どうも貯蓄ができない」「何から手をつけていいのか分からない」といった悩みを抱え、家計簿をつけようと試みるケースです。

「支出カット」目的なら正確さは必要ない

こういう方の場合、私の家計相談の経験上、以下のようなステップを考えていらっしゃるようです。

家計簿をつける
→家計を知る(「記録」としての機能)
→その上で、何らかの改善策をとる
→家計を見直す

ところが、家計簿を“正しく”つけることができずに、「家計を知る」前の段階で挫折したり、あるいは、家計を知ったところで、具体的な対策を立てるまでに至らず、結局つけただけに終わってしまうといったケースが多く見受けられます。

「支出カット」をおもな目的とした場合、私は必ずしも“正確な家計簿”は必要ないと考えています。ソコに注力するよりも、お金の「使い方」そのものに注目した方が、支出カットへの近道となるでしょう。

いずれにしても、家計簿をつける目的を最初のステップとして確認しておくことをオススメします。