結婚相手と恋人に求めることは違うのか
【原田】田中さんの「愛情は劣化していくもの」発言にはびっくりだなぁ。いや、結婚の多くはまさにその通りなんだけど、それにしても現実的だね(笑)。伊藤くんは子どもの試合を応援するパパになりたいわけだから、理想の相手もそれを実現できる人ということになるんだね。ところで、今皆が言った理想は、恋人に求めるものとは違うの?
【塩田くん】違いはないかもしれないです。「一緒にいたいと真剣に思う相手」という点では恋人も結婚相手も同じ。大学生になると、中高生時代とは違って、付き合っている相手と一度は結婚を考えてみると思うんですよ。でも、僕は勢いで結婚したくはないですね。留学や就職で遠距離になる可能性もあるから、2人でよく話し合って先々のライフプランを決めていきたいです。
【田中さん】私は、結婚となると相手の家庭環境も考えますね。家族関係が良好かどうか、お姑さんになる人がどんな人か、そういうことは気になります。これが恋人の場合は気にしないと思うんですけど。
【伊藤くん】確かに家庭環境は大事かも。一緒にいて楽しいとか、価値観が似ているとかも重要だけど、結婚相手なら家庭環境も知っておきたいですね。
“長男問題”はゆるくなってきている
【原田】今は核家族化が進んでいるから、相手の親と同居するケースは少ないだろうけど、それでも気になるんだね。相手だけでなく、その家族も自分の家族になるからということなのかな。意外と昔ながらの考え方というか、堅実なんだね。じゃあ長男はどうなんだろう。結婚したい派の田中さんは、親から「長男はやめておきなさい」って言われたことはある?
【田中さん】ないです。同世代の間でも、そんな話が出たことはないですね。長男が家や墓を継ぐべきとか、地方だとちょっと残っているのかもしれないですけど、周りでは聞いたことがありません。
【原田】実際、今は長男と結婚しても、女性のほうに負担がかかるケースは少なくなっていると言われているよ。親子関係も友達に近いフラットなものになってきているから、一昔前にいた「意地悪な姑」みたいなお母さんも減っているのかもしれないね。