名前も祝日であることも知っていた人が半数

「2019年10月22日は『即位礼正殿の儀』として祝日ですが、ご存知でしたか?」と聞いたところ、「名前も祝日なのも知らなかった」と答えた私のようなうっかり者は20.21%、「名前は知らなかったが祝日なのは知っていた」と答えたちゃっかり者は18.04%、「名前は知っていたが祝日なのは知らなかった」と答えた真面目な人たちは13.79%で、それぞれの温度感が伝わってくる(図表1)。

だが印象的なのは、「名前も祝日であることも知っていた」と答えるしっかり者が47.97%、ほぼ半数もいたことだ。この層は「『即位礼正殿の儀』に何が行われるかご存知ですか?」との別の問いに「知っている」と答えた51.83%の層と大部分で重なっているのだろう(図表2)。

私などは正直「正殿」の読み方にさえ一瞬迷い、こっそりとググるような体たらくであるが、その日に何が行われるかも半数以上が知っているなんて、日本国民がいまや皇室行事に向ける関心がいかに高いかが物語られているように思うのだ。

皇室への関心が高まっている

そんな感触は、次の質問への結果で確かなものになった。「令和になって、皇室への関心度に変化はありましたか?」との問いに対し「かなり高まった」が5.57%、「高まった」が20.11%と、4人に1人以上が皇室への関心が向上したとの自覚を持つ(図表3)。

このアンケート調査を実施後にパレードは延期されることになったが、「『即位礼正殿の儀』の祝日当日はどう過ごすか」との問いに「TVでパレードを見る」が20.30%、それ以上に熱が入り「現地にパレードを見にいく」(1.23%)という人々もいた(図表4)。

全体的にはもちろん温度差はあるものの、日本人の約4人に1人が「即位礼正殿の儀」を見届けようと考えており、しかも皇室への関心が高まったと自覚している。しかもその男女率を見ると、女性の方がわずかに上回っているのである。