富裕層は「税金」についてしっかり勉強して節約しています。“給料から自動的に引かれる”会社員でも、税金に詳しくなれる方法があるんです。

富裕層が行っている“節約ワザ”

「富裕層がさらにお金持ちになるために行っている“節約ワザ”を知っていますか?」

写真=amana images

そんな問いを投げかけるのは、資産1億円を超える顧客を多数抱える富裕層専門のファイナンシャルプランナー、江上治さんだ。

「答えは“節税”です。所得の高い人ほど支払う税金も多いため、何もせずに手をこまねいているだけでは、思うように資産を増やせません。特に個人事業主として事業に成功して資産を築いている富裕層は、税金の知識を深めることを怠らない。節税テクを駆使することで、支払う税金を賢く減らしているんです」

実際に富裕層はどんな方法で節税を行っているのだろうか。

「例えば、設立した財団法人で公益認定を受けて節税を図るケース。公益財団法人にして自社株を移すことで相続税が非課税になったり、所得税などが免除されたりするといった税制上の優遇措置があります。保有財産を移し、家族を理事に就任させれば、資産を無税で引き継ぐこともできます」