忙殺されているときでも旅行する
最近の富裕層には、ワークライフバランスといった発想がありません。その理由として2つ考えられます。
ひとつは、頭の中はつねにアイドリング状態であり、ワークとライフの境目が非常にあいまいな点が挙げられます。
プライベートな時間でもつねに仕事について考えています。たとえばショッピングをしていても「このマーケティングはうまいな」「これ、ウチの会社で取り入れられないかな」などと参考にしているなど、日常生活すべてが仕事モードであり学びの場なのです。
一方、多忙な仕事のさなかでも、急に思い立って旅行に行ったり、誰かに会いに行ったりすることがあります。それで英気を養って再び仕事に戻って来るとか、人脈や取引先を開拓してくる、といったこともあります。
つまり彼らの感覚からすると、ワークとライフは一体であり、むしろワークライフ・インテグレーション(統合)と言い換えた方が良いのかもしれません。
だからこそ、彼らにオンとオフを分けるとか、ワークとライフをバランスさせるといった発想が出てこないのでしょう。