コンサルタントのアドバイスを鵜呑みにしない

一人ひとりがこう考えたとき、いろいろな働き方が出てくるでしょう。

働き方が変われば、生活スタイルも変わりますし、価値観の多様化も進むと思います。

日本の場合、そこへ人口減少と少子高齢化の進展、デジタル化、さらには低経済成長が合わせ技でやってきます。ここまでくると、未知の世界です(と、私は思っています)。少なくとも思うのは、これまでの家計の“常識”が、今後も常識であるとは限らないということです。

家計コンサルタントの私がいうのも何ですが、あまりコンサルタントといわれる人たちのアドバイスを鵜呑みにしないことは、結構重要だと思います。アドバイスをもらうとしても、本当にあなたのことを考えてくれて、柔軟性を持って、信頼できる方であるのはもちろんですが、ここまで不確実性の高い時代ともなると、どんな優秀なコンサルタントであっても、何が最適なアドバイスとなるかの判断はとても難しいと思います。私自身でいうと、例えば、家の購入相談にしても、現状の空き家問題を考慮すれば、購入が本当にその方にとって経済的に有効なのか判断の難しさを感じますし、資産運用にしてもマーケットの不確実性はグッと高まっているので、「わかりませんが……」と前置きしつつ、お話することが増えました。ただ、相談者と一緒に考える、ということだけは決して忘れずにいたいです。

自分で考え、決めていくことがより求められる時代

いずれにしても、最後に頼れるのは自分自身しかいません。家族や仲間はもちろん大事ですし、周りのサポートあってこその人生ではあるものの、自分の人生をつくりあげるのは、なんだかんだ自分です。

周りとの調和を大事にしながらも、最終的に自分はどうしたいのか、どうありたいのか、しっかり自問自答をし、腑に落ちることを選択していくことが、これからの時代、ますます必要となっていきます。

次回以降、人生100年時代の新しい家計について、より具体的に考えていきたいと思います。

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