生き方そのものが変化を迫られる時代
こんにちは、家計コンサルタントの八ツ井慶子です。
今回からこちらでマネーのコラムを発信させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、第1回目の今回は「人生100年時代」の新しい家計について、少し大きな視点で考えてみたいと思います。
みなさんは「人生100年」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
なんとなく、ますます老後が不安だなぁと感じている方が多いのかもしれません。
私は、これはとてもスゴイことが起きていると思っています。寿命が延びて、人生が単に長く“延長”されるようなことではないでしょう。私たちの“生き方”そのものが変化を迫られるくらいの大きな出来事だと思います。
3ステージからマルチステージの人生へ
人生100年時代が広く知られるきっかけとなったベストセラー書籍に『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)があります。著書では、これまでの人生が「教育→仕事→引退」(学校卒業後、働いて、定年を迎えて老後に入る)という3ステージだとしたら、人生100年時代には、若い時期にまとめて知識を身に付けるのは困難で、“マルチステージの人生”が提唱されています。例えば、働く期間を細切れにして、学び直しをしたり、休憩(リフレッシュ)して自己の活力を取り戻したり、あるいは一つの職業だけでなく、いくつかの仕事を組み合わせたポートフォリオ型のキャリアを選ぶこともあり得るだろうと。
これだけでもスゴイ変化だと思うのですが、いかがでしょうか。