接客のコツは安心感を与える気配りと思いやり
ゲストを迎えるコツは相手を迷わせないことです。受付から案内する場合も「こちらへどうぞ」ではなく「会議室へご案内します」など、行き先を伝えるのが正解。廊下ではゲストより先を歩き、階段や曲がり角ではひと声かけます。エレベーターではゲストより先に乗り、「開」ボタンを押して後から降ります。
会議室に案内したら、上座を勧め、ゲストが気持ちよく過ごせるよう気を配りましょう。お茶出しも最近ではペットボトルで対応することが増えていますが、ボトルだけをそのまま出さず、紙コップを添えたり、用意ができるなら冷たいものか常温がいいかなど、好みを聞きましょう。紙コップの継ぎ目が口に当たらないように、置く向きにも注意して。出す際には「どうぞお召し上がりください」などひと言添えます。
相手が帰る際の見送りにもポイントが。送るのはエレベーターホールまでが常識ですが、外が寒いときはコートを着ていただくよう早めに声をかけます。ゲストがエレベーターに乗ったらドアが閉まるまで深くおじぎをし、最後までていねいに。
A よくある会議室
【正解2】会話中心の会議では、ドアから一番遠く真ん中の席が最上座なので(2)が正解。しかし、画像や資料映像を使う会議の場合は、プロジェクターやホワイトボードが近い(1)のことも。状況を見て判断しましょう。
B 景色がよい会議室
【正解5】ドアの位置から(2)が正解だと思われますが、窓からよい景色が見えるような場合、景色がよく見える(5)が正解。名画があるような場合も同様。条件によって最上のもてなしができる席を上座と考えましょう。
C ソファのある会議室
【正解4】ソファのある会議室では、会話中心の内容になることが多いもの。ゆったりと座れる席が上座になります。3人掛けのソファがある場合は、3人掛けの中央が最上席。従って(4)が正解です。