名刺交換はコミュニケーションの好機
名刺は、受け取ったときからていねいに扱います。渡した名刺がどう扱われているか、案外見られているもの。そのままポケットに入れたり、無造作に扱わないようにしましょう。着席してからは、相手が1人の場合は名刺入れの「ザブトン」にのせ、複数の場合は最上座の人の名刺にザブトンを敷き、あとは受け取った順に並べます。相手が複数になると、名前や職位がわからなくなる不安がありますが、基本的に「上位の人」から名刺交換をしますから、名刺交換した順番をくずさず、交換の際に名前を確認していけば、誰が誰だかわからなくなるということはありません。会議室の席順も、上位の人から上座に座るので、人と名刺の整合性もとれるはずです。
名刺交換は、名刺を受け取って終わりではありません。相手の最初の情報源でもあり、コミュニケーションの導入ツールでもあります。受け取ったら、話題になりそうな特徴をさがして「個性的なロゴマークですね」「○○というのはどんな資格ですか?」など、デザインや肩書、相手のアピールポイントやこだわりを見つけ、言葉にしましょう。最初に話しやすい場がつくれれば、ビジネストークへの流れもスムーズです。
初対面の印象は記憶に残るもの、ビジネスに活かさないのはもったいない。実は会話の内容よりも態度を見られているので、明るい笑顔で話すのがコツ。また、名前を覚えてもらえるように「ゴールデンチャイルドで金子です」など、漢字を説明する「解字法」や、何度も声に出して印象付ける方法もあります。特技や趣味をアピールしておくことも有効。クスっと笑ってもらえる、受けがいい「テッパン自己紹介」を考えてみるのもオススメです。