気持ちのいいあいさつは、人の心を開くカギ

あいさつは先手必勝。こちらから先に声をかけることで、相手に心を開いてもらえるものです。「おはようございます」「お疲れ様です」「はじめまして」などの言い方、表情や態度で元気な雰囲気が伝われば、積極的な印象になります。あいさつをするときは、顔だけではなく、おへそも相手に向けるのがコツ。体ごと相手と向かい合い、目を見て明るく、が基本です。

特に朝のあいさつでは、その日の天気や、スポーツの結果など、会話につながるワンフレーズをプラスしましょう。そうして職場の会話の輪に入っておけば、他の人の状況や、チームの仕事の進捗など、ホウ・レン・ソウにも乗り遅れずに済みます。なにげないあいさつですが、毎日のコミュニケーションのきっかけとしては、とても大切です。

もう1つ、あいさつと同じように意識したいのが「おじぎ」です。ビジネスの場でも感謝や謝罪を示す場面が少なくありませんから、おじぎの種類や、角度による意味の違いなどを理解しておくのもマナー。日本人らしいこまやかな気配りを示す動作として、活用しましょう。

イラスト=なかのりか
▼こんなおじぎはNG!
(1)顔が上がったままのおじぎは挑戦的。きちんと頭を下げ、目線も自然に下げよう
(2)腰を折らずに首だけ動かす「首だけおじぎ」は失礼。背筋を伸ばして腰を折るべし
(3)動作と言葉を分ける。まっすぐ立ち、相手の目を見てあいさつした後、頭を下げよう
▼時間帯によってあいさつ+αで印象アップ
毎日のあいさつに気配りのあるひと言を加えると、人間関係が円滑になり、仕事もスムーズに進みます。時間帯や相手の状況に合わせ「あいさつ+α」を心掛けましょう。まず朝、前日の進捗などに触れ、会話の輪に入っておくと、業務の状況把握にも役立ちます。午後、外回りから戻った先輩などには、「お疲れ様です」などの声かけと不在中の報告を忘れずに。帰るときも、退社することを周囲に伝え、手伝えることはないかなど、配慮を。