女性の誇りを傷つけ、深刻なダメージを与えるセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)。「そんなつもりは」「ほんの冗談」とごまかす卑劣なハラサー(加害者)に今こそ反撃を!

「もう若くない」あなたも100%安全ではない

2017年秋、ハリウッドのモデルや女優たちが、かつて自分に性的関係を強要した大物プロデューサーをツイッターで告発し、引退に追い込んだ。セクハラをされたことがある女性の多くは、この騒動を胸がすく思いで見ていただろう。

とはいえ、「#Me Too」がいくら盛り上がったところで、この世からセクハラが消えてなくなるわけではない。図は、「プレジデント ウーマン誌」が実施したアンケートの集計結果。「過去に遭ったセクハラ」について、3日間で200件近い被害報告があったが、Q2をよく見てほしい。「セクハラが終わったきっかけ」を聞いたところ、「まだ続いている」人が6.3%もいる。

回答者の年齢を確認したら、20代から50代までと幅広く、「相手の声が聞こえるだけでゾッとして、後ろに立たれると体が硬直する」(51歳)、「名刺交換した人が、セクハラの相手と同じ苗字というだけで、気がめいる」(44歳)など、深刻な症状を訴えていた。宮城県大衡(おおひら)村では当時、50代の女性職員が、66歳の村長から性行為を強要されて訴訟を起こしている。「もう若くないから、関係ない」と笑っている人も、明日はわが身かもしれない。