【理由 2】出てくる言葉が難しい

新聞を読んでこなかった人にとって、日経新聞に出てくる政治経済の用語は難解。新しい用語には説明が加えられているが、すでに「常識」と見なされている言葉に注釈はつかない。それをいちいち調べながら読むだけで、時間と手間がかかってしまう。

【解決策】最低限の経済用語だけ覚え、網を張りながら読む!

「読む時点で6つの要素を意識すると、予備知識なしで読むより情報が頭に入りやすくなります。略語や一種の隠語に面食らう問題については、面倒でも最低限の用語を覚えておくのが早道でしょう」

▼山本式 テクニック1
「A・B・C・D・E・F」の6要素を意識する
日経新聞を読む以上、世界経済の流れはつかんでおきたい。「下の6要素は、今の世界経済を動かす主要な物事。ほかを読み飛ばしてもこれらの最新情報を押さえれば、流れを読み誤ることはありません」
A:アメリカ
世界最大の経済大国で、世界中の経済に影響を及ぼす存在。トランプ大統領の発言なども含め、目を離せない。
B:Brexit(ブレグジッド)
Brexit(英国のEU離脱)は、引き続き世界中の関心事。もちろん、EU諸国の動きも含めてウオッチしたい。
C:中国
米国に次ぐ第二の経済大国・中国も、日本経済に多大な影響を及ぼす存在。政治・経済・軍事の面でも注目を。
D:デジタル
デジタル革命で産業界の勢力図は変化。AI(人工知能)、仮想通貨などの最新情報には敏感になっておくべき。
E:EV
電気自動車(Electric Vehicle)関連企業は成長が著しく、毎日のように情報が出て、投資家にも注目されるテーマ。
F:金融
経済の動向は金融(Finance)と直結する。国内外の株価や債券価格などの動向も押さえておきたい。