自分の話を録音して無意識の“ノイズ”を発見
知らず知らずのうちに使っている口癖。あなたはありませんか? 口癖には2種類あります。「え~」「あ~」といった余計な“ノイズ”の口癖と、“キャッチコピー”となるせりふの口癖です。
ノイズはビジネスシーンでも耳障りなものです。意識して消す努力をしましょう。口癖を自覚してやめることが理想ですが、なかなか自分では気づかないものです。そこで、会議や打ち合わせなど、その場の思いつきでしゃべっている自分の話を録音して聞いてみてください。何かしらのノイズを発見できるはずです。
ノイズはたいてい、文頭にきます。次に何を言おうか考えながら話していると「え~」「あ~」と発することが多くなります。
「文頭ノイズ」を消すための2つの方法
文頭のノイズを消すための方法が2つあります。ひとつは「しゃべることを決めてから口を開く」ことです。そのためには、しゃべり終わったら一回一回、口を閉じましょう。
通常、ヒトの口は薄く開いています。その状態で、何を言おうかな、どんな返事をしようかなと考えながら話すから、「あ~」と口から息がもれてしまうのです。1つの文が終わったらしっかりと口を閉じることで、文頭の「あ~」「え~」が消えます。
もうひとつの方法は実況中継をすることです。話をどうまとめてよいかわからなくなると「あ~、つまり~」とやってしまいがちですよね。そうではなく、なぜ自分が今ポンと次のせりふが出ないか、理由をすべて言ってしまうのです。
たとえば「今、どんな実例を言えばわかりやすいかな、と考えているんですが」など、自分の頭や心の中の焦りをすべて口に出せば「あ~、つまり~」と言わずにすみます。ノイズの口癖を発して頼りない人に見える危険性を避けることができ、自分を客観視できる冷静な人に見えます。