外資系企業に勤めていた頃は、オーディオブックを英語学習の教材として活用していたことも。
「ビジネス書の定番『7つの習慣』と『人を動かす』の英語版をオーディオブックで聴いていました。日本語で何度も読んでいるから内容は把握ずみ。完全に聴きとれなくてもなんとなくわかるし、“この部分は英語だとこういう表現をするんだな”と発見があり、楽しく学べましたね」
「今でも頻繁に聴いている」という座右の書には、『「原因」と「結果」の法則』を挙げる。
「壁にぶつかって辛いとき、何度もこの本に救われました。現実がうまくいかないのは環境のせいではなく、自分の心の状態がもたらしている。だからこそ常に心を耕しておこうと教えてくれます。自分の置かれたシチュエーションによって毎回気づきが変わり、何度聴いたり読んだりしても、新しい発見があります」
「読む」と「聴く」を併用すれば、時間の有効活用になるだけでなく、読書がもっと身近になる。忙しいビジネスウーマンに最適なオーディオブックでの読書。1度試してみてはいかがだろうか。
・大切な1冊を何度も聴き返し、学びを掘り下げる
・得た気づきやアイデアはノートにメモ
・オーディオブックと書籍を両方購入し、内容を照らし合わせて理解を深める
医師
池田千恵
朝6時社長
1974年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。ワタミ、外資系戦略コンサルティング会社を経て、独立。『朝活手帳』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など時間管理に関する著書多数。
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