「聞き流し」なら、記憶は最長2週間

ただし、耳からの情報を“学び”に変えたい場合、単にボーっと聴くだけでは、効果が半減してしまう。

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「“ボーっと聴いて終わり”では、せいぜい2週間で記憶は消えます。使える知識として定着させるには“長期記憶”に変えることが大事」

そのためには、“聴き方”にひと工夫が必要だ。

「重要なのは、考えながら聴く習慣をつけること。聴いた言葉を頭の中で反復したり、“ここは大事、これはそうでもない”など、何らかの思考を加えることで脳が刺激され、長期記憶に変わりやすくなるんです」

学びに適した時間帯や好きな声を選べば、さらに効率はアップする。

「脳が一番活性化するのは、午前中。さらに移動中は脳に刺激が加わるため、朝の通勤時間に聴くのが最適です。また、ポジティブな感情を持てる読み手を選ぶことで、脳が受け入れやすい状態になって理解力が高まる。その分、記憶にとどまりやすくなりますよ」

▼「耳の読書」を記憶にとどめるコツ
(1)学びにつなげたいなら、夜より
(2)移動中に聴くとさらに脳が活性化
(3)好きな声なら理解力アップ!
●医師 吉田たかよしさん