CASE3
「草食投資隊」のセミナーに参加して開眼。長期投資のコツや投資の社会的意義を学んだ。
仕事内容:金融業/営業
年収:560万円
資産(不動産を除く):3400万円
投資歴:12年
資産運用&投資内容:定期預金、国内株式、保険、投資信託、確定拠出年金、個人向け国債
家族構成:未婚
もともとは元本保証の定期預金しかしていなかったのですが、12年前、勤務先の郵便局で投資信託を取り扱うことになり、勉強のために自分もやってみようと思ったんです。
最初の頃は社内の自主勉強会に参加したり、マネー情報誌や本を読んだりして勉強していました。しかし、独学では限界を感じ、MBA取得のために大学院へ。
元・証券会社のファンドマネジャーの方が講師をしていた資産運用の授業を受けたことがきっかけで、投資について自分なりの考えや見通しを持てるようになりました。
また、ほぼ同じ時期に「草食投資隊」のセミナーに参加したことが大きかったですね。コモンズ投信の渋澤会長、レオス・キャピタルワークスの藤野社長、セゾン投信の中野社長のお話に触れ、長期投資のコツや投資の社会的意義について深く理解することができました。投資の勉強をこれから始めたいという人には、強くおすすめします。
今でもこの3社のフェイスブックはフォローし、定期的にセミナーにも参加しています。このほかには、経済コラムニストの大江英樹さんのセミナーがお気に入り。それらの場所で知り合った方々とは積極的に交流し、情報交換をするようにしています。
経済全般を勉強するなら前述の大江さん、確定拠出年金であれば大江加代さんや竹川美奈子さんのセミナーがわかりやすいです。個人的にはコモンズ投信の糸島孝俊さんのセミナーが一番面白いと思います。非常に熱意をもって、かつロジカルにプレゼンしてくださいます。
最近では投資信託もワンコインで買えるので、少額からでいいのでまずは毎月積み立てしてみてください。上がろうが下がろうが一定額を積み立てること。長期運用を目標にすれば価格変動は気になりません。わからないとか、怖いとか言わずに、やってみることが勉強になります。ただし、自分が理解できないと思うものはやらないことですね。
Q:有益情報を得るために心がけていることは?
A:日経新聞を読み、自分の頭で考える
仕事帰りなどにお気に入りのカフェで日経新聞やセミナーのレジュメ、投資家さんのブログ、ネットの記事を読みながら投資に関する情報を整理する時間をつくっています。日経新聞は全部を熟読できなくても、気になるところは目を通しておくことが大事。ネット上にはありとあらゆる情報があるので、それらをすべてうのみにせず、新聞と照らし合わせながら何が正しくて、正しくないのかを自分の頭で考えるようにしています。撮影=強田美央