昔の彼氏に遭遇したファーストレディ
大統領夫人はファーストレディと呼ばれるが、ニュースの中心はやはり大統領だ。そんな状況下で、妻の存在感を際立たせた女性がいる。
妻の故郷をドライブしていた際に、ふたりはガソリンスタンドに立ち寄った。そこで働いていた男性は、なんと高校時代に妻のボーイフレンドだった人だった。
スタンドを後にしてから、「僕と結婚してよかったね。もし彼と結婚していれば、今ごろキミは田舎のガソリンスタンドで働いていただろうね」と夫が口にすると、妻はこう切り返した。
「何を言っているの、ビル! もし私が彼と結婚していたら、彼がアメリカ合衆国の大統領になっていたわ」
この会話は当時のクリントン大統領とヒラリー夫妻のエピソードだ。(COSMOPOLITAN By コスモポリタン編集部 2017年10月27日)
高齢を問題視されたアメリカ大統領
アメリカの大統領選挙では、候補者同士の直接討論会でのやり取りが雌雄を決することが多く、司会者が厳しい質問を投げかける場合もある。
1984年のアメリカ大統領選挙中に行われた直接討論会での出来事だ。再選を目指すレーガン大統領は民主党の大統領候補ウォルター・モンデール氏との第1回目の討論会では上手くいかず、支持率を下げたまま2回目の討論会に臨んだ。
当時56歳のモンデール氏に対し、レーガン大統領はすでに73歳になっている点について、司会者は「レーガン氏はすでに史上最年長の大統領となっている。危機に際して機能できるだろうか」と辛らつな質問を投げかけた。
このときレーガン大統領は「私はこの選挙で年齢問題を取り上げたりはしません。モンデール氏の若さや経験不足を政治利用することはありません」と切り返し、会場は笑いに包まれ、対抗馬のモンデール氏も思わず笑った。
この発言でレーガン大統領の支持率は急回復し、その後さらに支持率を伸ばし、49州で勝利を収めて再選された。(Forbes JAPAN「米大統領選テレビ討論会、記憶に残る13の事実」を参照)
機器トラブルで、演説を中断した総理大臣
日本人は生真面目な人が多く、国際社会では印象が薄くなることが多い。だが降りかかったトラブルを逆手に取り、日本製品を上手くアピールした政治家がいる。
2008年に国連で演説することになった麻生太郎総理大臣(当時)は「24時間ほど前に総理大臣として指名を受けたばかりだ」と英語で挨拶し、その後日本語で演説を始めた。5分ほど話した頃に、高須幸雄国連大使(当時)が駆け寄り、機器の故障で同時通訳の音声が流れていないことを知らせた。
そのとき、麻生氏はすぐに英語で「メード・イン・ジャパンじゃないからこうなる」とコメントし、「最初からやりますよ」と演説を続けた。このコメントに国連会場は笑いと拍手に包まれ、演説終了後には祝福も受けた。(YOMIURI ONLINE、NIKKEI NETの当時記事を参照)