シグマクシス
「最低限このぐらいの知識は身につけてほしい」
コンサルティングサービスのベンチャー企業として誕生してから約10年。2017年11月には東証1部に上場し、新卒を約50人採用と好調のシグマクシス。ここに入社した新人たちがまず目にするのは、自分の席に積み上げられた“本の山”だ。
▼『人間 この信じやすきもの』
トーマス・ギロビッチ 新曜社/2900円
▼『ワーク・シフト』
リンダ・グラットン プレジデント社/2000円
▼『リーンスタートアップ』
エリック・リース 日経BP社/1800円
「一人ひとりの席に12冊ずつドーンと積んであるので、皆ビックリした顔をしますよ。当社では、これらの本を入社祝いと呼んでいます」
そう笑うのは、人財開発を担当する植村ルミさん。コンサルタントを目指すなら、最低限このぐらいの知識は身につけておいてほしい――そんな思いを込めてじっくり選んだ本を、毎年自分たちの手で新人の机に積み上げている。
ただ、これらの本は読むように言われることも、後でレポート提出を求められることもない。本から何を得るか、それをどう生かすか、もっと言えば実際に読むかどうかまで、すべて本人に任されている。