古代中国では、自然界は「木・火・土・金・水」の5つの要素で構成されると考えられていました。5という数字を、世の中のさまざまなことわりに分類したのが「五行説」。五行説は、東洋医学の基礎理論の一つでもあります。食べ物の「5」を意識し、健康を維持する簡単な方法をご紹介します。

スーパー戦隊はなぜ5人で戦うのか?

2017年、ハリウッド映画の「パワーレンジャー」が公開されました。日本で生まれた5人組のスーパー戦隊シリーズが1993年にテレビドラマとして米国で紹介されて以来、紆余曲折があったと、東映の鈴木武幸氏が、あるテレビ番組で語っていました。

20余年、鈴木氏がかたくなに貫いてきたポイントが2つあるそうです。1つは、主人公が変身する度にポーズを決めて名乗りを上げるところ。子ども心に、変身ポーズの間に敵に攻められたら危ないじゃないかと思ったものです。アメリカ人も同じようなことを考えたらしく、「実戦的ではない」という理由で、何度となく変身ポーズのシーンがカットされそうになったといいます。

鈴木氏は反論しました。「あのポーズは、子どもが真似するためにある」と。真似をし、なりきることでファンになる、そこに楽しみが生まれる。ついでにそのお陰でグッズが売れる。そこには、きちんとした商売人の計算もあったわけです。

もう一つが、5人で戦うスタイルでした。アメリカのヒーローといえば、スーパーマンやスパイダーマン、キャプテンアメリカ、超人ハルクと、1人で戦うのが当たり前。ですから5人で戦うスタイルに違和感を覚えたのも無理はないかもしれません。しかし、と鈴木氏が語るのは、5人いるから色々な性格を描ける、という利点。映画版パワーレンジャーの5人は白人、ラテン系、アフリカ系、東洋系とさまざまです。5人がいるから長所と短所、協力、友情が表現でき、そこにドラマが生まれるのだ、と。

日本生まれの5人組。さて、この5という数字。古来、日本人にとってなじみの深いものなのです。