▼人生のターニングポイントに読んだ3冊

(左から)『生きるヒント1 自分の人生を愛するための12章』五木寛之/角川文庫、『完訳7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版、『小さな人生論「致知」の言葉』藤尾秀昭/致知出版社

『生きるヒント1 自分の人生を愛するための12章』 五木寛之/角川文庫
美容部員時代にあるセミナーで出合った一冊。仕事に悩んでいた当時、まさに生きていくうえでのヒントを与えてくれたという。「これまでに何度となく読み返していますが、その時々により、心に響くポイントが変わる作品です」と、現在は自身の講演で取り上げることが多い。

『完訳 7つの習慣』 スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版
翻訳物のビジネス書として、日本で最も売れた一冊。人生に変化をもたらすのは、“シンプルな原則に沿って生きること”であると説き、タイトルの通りその原則を7つに分類して明示する。人生を主体的に生きるうえで必要な考え方が、極めてロジカルに整理されている。

『小さな人生論「致知」の言葉』藤尾秀昭/致知出版社
「一隅を照らす」「節から芽が出る」など、琴線に触れる多数の言葉が収められた、月刊「致知」から編集された箴言集。「何げない言葉やフレーズにヒントを求めてきた自分のスタンスが、決して間違ってはいなかったことを再確認させてくれた一冊でした」という。

※掲載の書籍は、関根さんが当時読んだものとは違う版の場合があります。

関根近子
1953年、山形県生まれ。高校卒業後、美容部員として資生堂に入社。国際事業部国際マーケティング部美容企画推進室長、執行役員常務などを経て、2016年より現職。秋田大学理事、酒田ふるさと観光大使なども務める。著書に『資生堂で学んだまごころの仕事術』(朝日新聞出版)。

長野陽一=撮影