非エンジニアもコンピュータの基礎は必須
【Bさん】Webエンジニアの採用でも実務経験が問われます。ときどきITパスポートのような入門資格を記載してくる人がいます。書いてもかまわないのですが、実務経験が伴わないとPR効果は薄いですね。Webのエンジニアリングやデザインの領域では、持っている資格が実践の中でどう生かされるかが重要だと思います。
【Cさん】お二人の会社に比べて、うちはITのスキルを持っている人が極端に少ないので危機感があります。今はITで金融の世界にイノベーションを起こす「フィンテック革命」なんて言葉も出ているくらいですからね。
【Aさん】うちでもWebエンジニアを採用するときは、正直、資格を見ていませんね。実務経験がどれだけあるか、その方がどれだけ勉強しているかという実際的なところを確認します。
【Bさん】私たちノンエンジニアも、これからの時代はプログラミングができないと結構厳しいと思います。とくにベンチャーは少人数で経営していかなくてはいけませんから、コーポレート側の人間がエンジニアの言葉をわからないと職人かたぎの彼らに信用してもらえません。少なくともインターネットがなぜつながるかといったコンピュータの基礎知識だけでも押さえておかないと。
【Cさん】最近は人事担当者向けにもテックキャンプといった、短期でプログラミングを学習するプログラムがあるそうですね。
【Aさん】今後のWeb業界でいうと統計知識も必要だと感じています。ビッグデータが一層重要になるでしょうから、データサイエンティストだけでなくマーケッターや私たち人事も統計の資格、知識は求められてくるのかなと思いますね。
●TOEIC 650点以上(ここまであれば価値あり)
●FP(経営企画に関われるかも)
●証券外務員(これが必須の職種も多い)
●中小企業診断士(中小企業版のMBA的な資格)
●MBA(最近ホルダーが急増中!)
●TOEIC(650点より低いと評価されません!)
●英検3級(隠すほうがマシなレベル)
●カラーコーディネーター(目的や戦略がなければNG)
●野菜ソムリエ(加点要素にはなりません)
●ITパスポート(実務が伴わないと無意味)
冨田寿一郎=撮影