【Bさん】単なる資格ホルダーに見えてしまうと心証が悪くなってしまいますね。でも、たとえ趣味の資格であっても、そこにストーリーがあるといいと思うんです。以前、履歴書や職務経歴書にワイン関連の資格を書いてきた応募者がいました。面接で「ワインがお好きなんですか?」と尋ねると、「前職で販売員をしていたとき、お客様にワインのことを聞かれて間違ったアドバイスをしてしまいました。それが悔しくてワインの勉強を始めたんです」と。これなら面接官からも、この人は顧客志向の強い人だし、とても勉強熱心な人だと好感を持たれます。
【Cさん】ストーリーがあれば趣味の資格でも。
【Bさん】人柄が判断できますしね。
金融の分野では専門資格が問われることも
【Aさん】資格の評価は、会社によっても、また同じ会社の中でも職種によって違ってきますね。私の前職のWeb系金融会社なら業種柄、コールセンターや法務、サービスをつくる経営企画といった部署でも金融の知識が必須なので、FP(ファイナンシャル・プランナー)や証券外務員などの資格があるのはプラスでした。
【Cさん】金融分野で最近、使える資格といわれているのが中小企業診断士です。MBAの中小企業版のようなもので、経営者を相手にしたとき、より実務的なお話ができます。もちろん本家のMBAを持って転職してくる人もいますが、資格ありきというよりは実務経験も加えて判断しています。
【Bさん】当社もここ数年、MBAホルダーがちょっと増えてきたかなという感じがあります。とくにコンサル系の出身者が事業会社に移るケースです。直接ベンチャーに来ても厳しいんですが、どこか大手の事業会社で修業してからだとすぐに活躍してもらえます。
【Aさん】実は私、2015年からMBAの学校に行きはじめたんです。いずれは経営に携わりたいと思っていますから取っておきたいなと。でもベンチャーに転職しちゃって、実務を回すだけで精いっぱい。今はお休みしています(笑)。