【宇野】好みは分かれるかも? 私、熱い人、ちょっと苦手……(笑)。
【佐藤】でも、なんかいい方向に変えてくれそう! って思える人の下にいると、ワクワクする。私に「自由にやれ」って言ってくれた人も、体育会系で熱い人でしたよ。数字にも厳しいから、周りにいた男性社員は激やせしていきましたけど、私は好きでした。
【村松】いいですね、いい意味で男女の区別がないところもすてき。日本の企業って、「これは女性には無理」と性別で線引きをする人が多いですよね。私は幸いなことに、そういう先入観なしに見てくれる上司との出会いで、引き上げてもらえた。女性の場合、スポンサーシップを発揮してくれる上司に恵まれないために、能力があっても埋もれちゃうケースってあると思うので。
【梅沢】そういう人にこそどんどん昇進して、人を育てて、能力のある人を引き上げていってほしいですよね。
▼上司の器5つの法則
【法則1】男性は、心のどこかで女性よりも自分のほうが上だと信じたい
男のプライドとコンプレックスほど面倒なものはありません。口では女性管理職賛成! と言っていても、自分の後任が女性だと不愉快になる。「俺の仕事は女にできるほど簡単じゃない」と言いたいのです。
【法則2】器の小さいダメ上司のほうが部下は育つ
コモノにあたったときは、試練だと思って耐えるしかない。巻き込まれないように注意しながら粛々と仕事をするのみです。知恵を絞って戦略的に動くようになるのでおのずと部下の仕事力が上がっていきます。
【法則3】器の小さい男性は、女性に異論を唱えられるのが苦手
人より優位に立ちたいという競争意識が高い男性。彼らがいちばん屈辱に感じるのが、女性に負けること。自分が間違っていたとしても、“女なんかに”指摘されたくないと思うから、意固地になってしまうのでしょう。
【法則4】ピンチのときの対応に器の大きさがあらわれる
器の大きい上司には、「最終的な責任は自分にある」という覚悟があります。一方で小さい上司は、上に「指導してますアピール」をするために、わざわざ自分の上司がいる前で部下を叱ったりすることが多い。
【法則5】コンプレックスをこじらせた男性は厄介で滑稽!
人からバカにされたくない、という気持ちが強すぎて、かえってバカにされるような行動をしてしまう男性が多いようです。原因は、根っこにあるコンプレックス。うじうじねじれさせると、ほどけなくなりますよ。
市来朋久=撮影