【美佳】私はバツイチで、今後また家族をつくるかもしれないし、つくらないかもしれない。お金は不確実な未来を支えてくれます。現金があると使っちゃうから、不動産にしておけば、定期的に家賃収入を得ることもできるし。
【希美】パートナーがいても、将来どうなるかわからない。女性のほうが長生きだから、相手が先に逝って、おひとりさまになる可能性も高いわけ。病気にでもなればなおさら。老後の不安が大きすぎて、どんなにお金を貯めても安心にはつながらないものよ。
1月29日、日銀がマイナス金利導入を決定。マイナス金利が続くと、銀行預金の金利は今以上に低くなることが予想されます。それこそ投資を考えないとお金は増えないという傾向がますます強くなります。
【俊子】でも、資産運用は始めるまでが大変。ずいぶん前から考え続けて、2年前、やっと証券口座開設に至ったんです。それまでは、証券会社の資料を開いてもわけのわからない言葉が並んでいて全く理解できない。1ページ目で挫折するということを何度も繰り返していましたから。
【美佳】仕事でお客さま向けの資料を作成しているから、めんどうくささはよくわかります。不動産投資のほうが簡単かな。確定申告は手間だけど。
【聡美】資産運用は、まず証券口座を開設しなければ始まらない。でも、その口座を開設するのがとっても大変。とくに、働く女性に不親切。住民票を用意しろと言われても、仕事で取りにいけないし、コールセンターに問い合わせたくても、仕事を終えて帰宅するころには受け付けは終わっているし。
【俊子】住民票取得代行サービスもあるけど、自分の住民票を他人に取ってもらうってイヤじゃないですか?
【希美】資料がドンと届くのを見ただけで、イヤになりますね。目論見書(株式や債券、投資信託購入の指標となる情報が記載された書類)を読むのもめんどう。だから、私は外貨なんです。
【美佳】その人その人の性格に合う運用方法ってありますよね。
【美子】俊子さんが重い腰を上げられたきっかけは何だったんですか?
【俊子】知り合いのFPが口座開設を手伝ってくれたんです。その後の購入商品の見立てもやってもらって。運用3年目、最近やっと自分で商品の選別ができるようになってきました。