CASE2:シングル

●孝子さん(40歳)/ウェブデザイナー(フリーランス)/年収700万円/貯金300万円/持ち家(分譲マンション)
家で仕事をし、家で過ごすのが大好きなインドア派。最近、より居心地の良い住空間を求めてマンションを購入。インテリア雑誌をめくるのが楽しい日々。保障のない自営業なので何らかの備えがほしいと思案中。

●フリーランスは、万が一のための就業不能保険に

イラスト=河村ふうこ

CASE1の、シングルの茜さんと同様、終身の医療保険に加入しておくのは基本。さらに、自営業(フリーランス)で働く人は、会社員とはまた違った視点を持って保険に入らなければならない。

「会社員は会社の健保などに守られるため、もし長期療養が必要になっても、健保から“傷病手当金”などの補助が出て、休業中の収入がゼロにはなりません。さらに、所定の障害を負ったときの『障害年金』もあります。厚生年金に入っている会社員は、国民年金だけの自営業者より年金額は多くなります」

逆に、自営業だとこうした恩恵がなく、病気などで働けなくなると収入がゼロになるリスクも。そのため、病気やケガで長期間(180日以上など)入院したり、退院してもそれまでのように働けなくなったときにお金が出る「就業不能保険」で自衛したい(うつ病などの精神障害が原因の場合は支給対象外となる場合が多いので注意)。

●Nice plan
月額:7998円

◎医療保険(入院保険)
月額保険料:4154円
保障期間:終身
払込期間:60歳
入院日額:5000円
入院時手術:5万円
先進医療保障付き
◎就業不能保険
月額保険料:3844円
保障期間:65歳
払込期間:65歳
就業不能給付金:月額20万円

●Pick up
「障害年金」

障害などで就業不能になったときには公的保障も受けられるので、その後の生活費全部を民間の保険や貯蓄でまかなおうと思わなくても大丈夫。自営業者は国民年金から「障害基礎年金」が出る。会社員は障害基礎年金に加え「障害厚生年金」も。給付条件が細かく決まっており、場合によっては給付されないので注意。

●Check!
「就業不能保険」(ライフネット生命)

就業不能保険は取り扱いが少なく、いい商品も少ない。そんな中でもライフネット生命の商品は保険料が安いのが魅力。