定時退社や短時間勤務の評価はシビアに

――定時退社や短時間勤務の部下への対応も、同じ問題をはらんでいますね。

【C氏】時短勤務者の場合、その人が会社にいる時間帯にあわせて会議などを設定しなければならないし、本人が働ける時間も限られているので、責任の重い仕事は振れない。結果的に以前より評価を下げることになる。

【B氏】営業職で定時退社する女性への対応は、うちの場合、上司によって変わる。定時退社だと外回りの顧客営業はできないので、内勤に変わることがほとんどだけど、ある上司はそれを理由に部下の評価を下げて、昇給がストップした。その一方、同じ内勤でも、ほかの営業職の事務処理業務や部下の指導も任せることで、以前と変わらない評価をつけている上司もいる。

【A氏】私は定時退社でも時短勤務でも、期待通りの仕事をしてくれれば高く評価するし、逆に大きな仕事を任せたときにパフォーマンスを出せなければ評価を下げる。その点はシビアだ。時短勤務でパフォーマンスが下がれば、結局、周りの男性や女性がカバーすることになるのだから、彼らの手前、甘い評価をするわけにはいかないよ。

※本誌最新号では引き続き、「仕事ぶりを見ていて評価を下げたくなるのはどういう女性?」、「男性上司から高く評価されるのはどんな女性?」と、「評価の基準」について本音を直撃しています。続きは「PRESIDENT WOMAN 2016年7月号」をご覧ください。

撮影=山田 薫