お金との付き合い方を夫婦で考える

【本田健さんの回答】

物に関しては、いろんな考え方がありますね。例えば、物を持つことに喜びを感じる方もいれば、レンタルでいいという人もいます。旅先での車のレンタルは、気にならなくても、ふだんは、自分の車を持ちたいという人がいます。マンションや家も、新築がいいという人もいれば、気にならない人もいます。

この感覚は、個人によって全然違うので、どちらが正解ということはありません。古着が気にならない人もいれば、古着はイヤだという人もいます。

同じように、家を借りる、買うということに対しても、いろんな考え方、感じ方があります。そのどちらも正しいのです。どちらがいいというわけではないので、お互いの考え方を感じあうというのが最初のステップでしょう。

物を所有するか、レンタルするかは、お金とどう付き合うのかとも関係してきます。あなたが、どうやってお金と距離を取るのかで、所有する、賃貸するという選択の違いが生まれます。

私の場合は、物によると思います。八ヶ岳の研修センターは、ローンではなく、現金で買いました。自分の所有にこだわったのは、内装を自分の好きなようにできる楽しさがあるからです。車は、自分の名義ですが、レンタルでも全然気になりません。いずれ、価値が無くなってしまう物だからです。

あなたが、夫婦としてどのようにお金を使い、財産を築いていくのか、いろいろと話し合ってみてください。きっと、そこから二人の正解が見えてくると思います。

男性回答者プロフィール:本田健(ほんだ・けん)
作家。神戸生まれ。経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイヤ生活に入る。4年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。「お金と幸せ」をテーマにした1000人規模の講演会、セミナーを全国で開催。インターネットラジオ「本田健の人生相談~Dear Ken~」は2200万ダウンロードを記録。
代表作『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房刊)など、これまでに著書は100冊以上、累計発行部数は680万部を突破。
【本田 健 公式サイト】http://www.aiueoffice.com/

文=本田健、河崎環 イラスト=伊野孝行