それから16年、合併やホールディング化を経て会社の雰囲気は大きく変わりましたが、「まじめな雑談」は、そんな変化のたびに社員がマッチしていくためのツールとしてワークしていった気がしますね。
この本はこれまでに何度も読み返しましたが、読む時々で線を引く箇所が変わるんですよ。一般社員だった頃は、責任をとらない上司の話などに線を引いていましたが、管理職になったときは「部下の話をきちんと聞いていない」ことに気づかされ、いまのポジションになってからは「もっと広く社内の声に耳を傾けなければ」と考えさせられました。
読書からは人生で経験しきれないことを得ることができます。最近、秘書室長になったので、生まれて初めてマナーの本を買いました(笑)。
●好きな書店
丸善日本橋店
●好きな読書の場所
移動中の新幹線
●好きな作家
高田 郁
ミライト・テクノロジーズ総務部長 秘書室長。
1971年和歌山県生まれ。94年大阪教育大学卒業後、近畿通信建設(現・ミライト・テクノロジーズ)へ入社。2011年ミライト・ホールディングスのエムズ・ブレインセンタ設立に関わり、12年同社財務部担当部長、14年よりミライト・テクノロジーズ総務部長 秘書室長。1級建設業経理士。
構成=新田理恵 撮影=岡村隆広