レッスン後の実食タイムでは、お酒を飲みながら会話が弾む。仕事や恋愛のこと、家庭の悩みや子育てなど、料理とは関係ない話題が飛び交い、大いに盛り上がる。

三橋さんにとってこの空間は、単に料理のスキルを磨くところではなく、さまざまな人とコミュニケーションできる大切な場所だという。

「学ぶ意欲があれば、どんな小さなことでも吸収できると思うんです。ここで学んだことを、仕事にも活かしていきたいですね」

【From PROFESSIONAL】生徒に合わせ、変幻自在にレッスン

料理家 稲葉ゆきえさん

教室に通ってくる方は30~40代の働く女性が多いですね。この生徒さんにはこういう手順の料理を提案すると喜んでもらえるとか、この方には説明の仕方を変えたほうがわかりやすいだろうとか。生徒さんに合わせて教え方を変えています。レッスン後は、作った料理を食べて、お酒を飲んで、楽しく語り合う。あまりお話ししていない人を見ると、共通の話題を見つけて、その方の名前を呼んで話しかけます。初めていらした方でも、すっと馴染める雰囲気を心がけていますね。

 
三橋亜紀子
アスライト代表取締役。東京生まれ。短大卒業後、日産自動車へ入社。広報、商品企画、マーケティング、人財育成を経て、2013年、健康・美容関連ビジネス関連の会社(株)アスライトを設立。現在、ストレッチ専門店の「Dr.ストレッチ」銀座一丁目店、四谷三丁目店の2店舗を経営。
稲葉ゆきえ
料理家。愛称スヌ子。雑誌編集者から転身、東京日本橋「ギャラリーキッチンKIWI」にて料理教室を主宰。思わずお酒が進む手軽で華やかなレシピを、雑誌、WEB、広告で公開。6月末に『酔いどれスヌ子の麗しごはん』(小学館)刊行予定。

撮影=名取和久