女性ショコラティエは花、柑橘……「香り」に注目!

こうした“日本初上陸”“限定オリジナル”というキーワードに加えて、「ショコラティエール(女性ショコラティエ)」もご褒美ショコラのキーワードになると両バイヤーは奇しくも口を揃えます。

【写真左】高島屋・森下バイヤーのお薦め/「アメリア・ロペ」ベイルコレクション エクアドルシングルオリジン 12個入り 3888円。エクアドル産のカカオだけを使ったキューブ型のチョコレート。コーヒー、ローズなどフレーバーは6種類。ライム&シーソルトやレモン&シーソルトなど柑橘の香りに塩味を効かせた味わいが新鮮です。【写真右】三越伊勢丹・川西バイヤーのお薦め/「アリーヌ・ジェアン」ガナッシュ・ド・ハーブ 9個入り 3456円。自然の花や葉からのエッセンスを、ラベンダーの蜂蜜とクリームで煮出して作るガナッシュ。甘さ控えめで、赤ワインと合わせるのもお薦めです。パレ・ド・フルール 20個入り 3240円。ブラックチョコレートに花の砂糖漬けをデコレーション。花畑のようなデザインに、蓋を開ける度に幸せな気落ちになれそう。

高島屋~「アメリア・ロペ」

例えば、高島屋の森下さんが推薦する「アメリア・ロペ」は、ショコラティエールが手掛けるイギリスの人気ブランド。一口で頬ばれるキューブ型のフォルムが愛らしく、カラフルな包装もキュート。さすが女性シェフと頷きたくなる一品です。

しかも、ショコラティエールのロペ氏はアロマテラピストの経験を持ち、チョコレートもコーヒー、ローズ、ライム&シーソルトなどの香りがふわり。心まで癒やしてくれる、やさしい味わいなのです。

三越伊勢丹~「アリーヌ・ジェアン」

対して、三越伊勢丹の川西さんがセレクトしたのは、フランス・アヴィニヨンのショコラブティック「アリーヌ・ジェアン」。名門「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」出身のジェアン氏は、才色兼備なショコラティエールと評判です。

「体力のいるショコラづくりの世界はこれまで男性社会と言われていましたが、近年は女性シェフの活躍も目立つようになりました。その先頭を走る一人が彼女。自然の花を香りや彩りとして生かすなど、女性ならではのセンスがショコラから感じられます」

そのジェアン氏は「女性のショコラティエとして意識することは?」との質問にこんな回答を寄せています。「男女差は特にないと思いますが、シンプルに丁寧な仕事をすることが私のモットーです。チョコレートが好きという情熱が最も大切なことだと思います」(伊勢丹新宿店「サロン・デュ・ショコラ」の公式HPより)

女性ショコラティエが生み出すチョコレートは、同じ働く女性へのエールにもなるでしょう。

<新宿高島屋/アムール・デュ・ショコラ>
1月28日(木)~2月14日(日)※最終日は午後6時終了
11階特設会場で開催
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2
電話:03-5361-1111(代表)

<伊勢丹新宿店/スウィーツコレクション>
2月3日(水)~15日(月)※最終日は午後6時終了
本館6階催物場で開催
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
電話:03-3352-1111
上島寿子
ライター。1年半のOL生活を抜け出し週刊誌の記者となった後、フリーに。食や住まいなど生活に関わる分野で執筆。dancyu誌での執筆は1993年から。仕事と両立してきた子育ては卒業間近。