小さな王子さまと王女さまも、英国の経済を支えています。

プリンセス誕生でさらに話題性が高まっている英王室。実はその経済効果も桁違いだ。

登場するやいなや、着用した洋服はことごとく即完売するほど、今や世界中が注目するスタイルアイコン・キャサリン妃。今年5月、シャーロット王女のお披露目の際に着用されたのは、白地にイエローの花柄がプリントされたワンピース。その姿が公開された直後から1週間で、オンラインリテーラーのeBay(英国)では同じような色柄の洋服の売り上げが58%、オーストラリアでは208%もアップした。その効果は洋服だけにとどまらず、キャサリン妃のゴージャスヘアをまねるべく、ヘアアイロンの売り上げまでもが131%もの伸びを見せた。

イラスト=Yooco Tanimoto

愛息であるジョージ王子に至っては、生後2日目ですでに「おしゃれアイコン」と呼ばれるほどの人気がある。おくるみから乳母車、洋服、最近ではクロックスの靴が英アマゾンで15倍の売り上げになるなど、身に着ける物すべてに注目が集まり、ジョージ効果は大きくなるばかりだ。ジョージ王子誕生による経済効果は約476億円といわれたが、このたび生まれた待望のプリンセス・シャーロット王女は、第2子とはいえ、1年で289億円もの経済効果が見込まれている。

【ロイヤルベビーの経済効果】
●ジョージ王子誕生による2013年の経済効果
2億4700万ポンド(=約476億円)
●シャーロット王女誕生を祝って、2カ月間で消費されると見込まれた金額
8000万ポンド(=約154億円)

出所)Centre for Retail Research