併願割引、センター利用割引、WEB出願割引などで若干のコストダウンが可能

同じ大学で複数の学部を受ける場合は、各3万5000円ではなくて、2学部目から数千円の併願割引がある場合や、明治大学の「全学部統一入学試験」のように、1度の受験で複数学部への出願ができる方式もあります。明治大学のこの方式で受験する場合1学部目が3万5000円、2学部目以降は2万円と割引があります。

センター利用で出願する場合は、改めて受験をする必要がないので、一般入試よりは受験料が安くなります。だいたい1万~2万円の範囲で、1万5000円程度が多いようです。また、パソコンなどで出願をする「インターネット出願」「WEB出願」も増えていて、郵送による出願方式と併用している大学では、「WEB出願割引」が4000~5000円程度ある大学も。

「インターネット出願のみ」という大学も増え、青山学院大学や明治大学などは、2016年度からインターネット出願(WEB出願)のみとなりました。受験料のコンビニ納入やクレジットカード払いもあたりまえになりつつあります。だんだん願書を取り寄せる、受験料を振り込む際にかかる費用や手間が省けるようになっていっています。銀行の窓口で受験料を振込み、郵送で願書を提出する従来の出願スタイルも、近々なくなってしまうのでしょう。

自宅から離れた大学を受ける場合は、交通費、宿泊費も必要に!

自宅から離れた場所にある大学を受ける場合は、交通費や宿泊費も必要になります。距離や交通手段にもよりますが、北海道から東京に飛行機で来る場合は、往復6万~8万円程度、大阪から東京に新幹線で来る場合でも2万~3万円はかかります。宿泊も受験期には、あまり安い宿は空いていないこともあり、1泊2食付きで1万~1万5000円くらいかかるとすると、3日宿泊で3万~4万5000円、7日宿泊で7万~10万5000円になります。受験生だけの交通費、宿泊費だけでも合計20万円近くになる場合もあり、保護者も付き添う場合は、その2倍かかることに。

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大学受験にかかる費用の例(地方から東京の私立大学10校を受験する場合)

交通費と宿泊費をかけずに自宅から遠い大学の受験をするには、地方受験を活用しましょう。大学のキャンパスがある場所だけでなく、全国各地の主要都市に受験会場を設ける大学も増えています。たとえば同志社大学は、地元京都のほか、札幌、仙台、新潟、東京、金沢、静岡、名古屋、神戸、和歌山、米子、岡山、広島、高松、松山、福岡、鹿児島と全国17都市で受験することができます。地元や最寄りの都市で受けられる大学はないか、調べてみましょう。

交通費と宿泊費の節約には、センター利用で受験することも有効。センター試験は地元で受けられるので、遠隔地の大学へ出向かずに、受験することができます。