入学金、授業料だけでなく、受験にかかる費用も考慮して準備しておこう!

細かい話ですが、ほかにも雑費として、願書に貼る顔写真の撮影・プリント料金数千円(うちの場合、撮影料と10枚プリントで4000円でした)、願書を郵送する場合は、1通に付き710円(簡易書留・速達)の郵送料、受験料を窓口で払う場合は、振込手数料が864円(3万円以上の他行口座への振り込みの場合)かかることも。

すべて足してみると、20万円~50万円程度かかってしまうのが、受験をするまでの費用です。受験時にかかる費用のこの分まで想定して貯めておくのがおすすめですが、「こんなにかかるとは思っていなかった」という保護者が多いようです。

予想以上にかかったというご家庭は、一時的にでも貯蓄を崩して対応せざるをえません。大学の進学用に貯めていたお金が減ってしまったら、2年以降の授業料の支払いにも影響するので、奨学金や教育ローンを検討しましょう。せっかく入学したのに、お金の不備で退学させることのないように、お金のことは早めに動いておくのが正解です。

このあとに入学金が、国立大で28万2000円、私立大で20万~30万円、1年間の授業料が国立大で53万5800円、私立大で80万~100万円ほどかかります(国立大学は、標準額)。この後の納入費用を考えると、できるだけ受験費用は抑えたいところですが、受験勉強してきたことをムダにしないためにも、浪人するよりは現役で入学してもらいたいと、ついつい多めに受けさせてしまいがちです。しっかり受験プランを考えていきましょう。

また、入学金は金額が20~30万円になりますが、1度支払ったら戻ってこないので、できるだけ入学金を二重払いしなくてすむような受験スケジュールを検討しておくことも大事です。

※記事中の金額は、記事を執筆時の2016年1月時点のもの。

フリーライター 生島典子(いくしま・のりこ)
投資信託の運用会社、出版社勤務を経て独立し、2004年よりライター・編集者として活動。子育て、家計、住まい、働き方などが主な執筆テーマ。好きなことは、出産と住宅ローン。3人の子どもを助産院で出産した経験あり。