年率3割でかなえば順調。リストで自分の夢を顕在化し実現させていく
●小関珠緒さん(ビジネス・コーチ、キャリア・コンサルタント)
夢や願いごとをコーチングのツールとして活用しているのが小関さん。自身も願いをリストに書くことで、数々の人生の目標をクリアし、これまで展開してきた事業に加え、夢だった出版事業立ち上げも現実になりつつあるそう。
「リストにするだけというのが簡単でいいと思います。しかも100のうち30かなえば順調。3割バッターならかなりの勝率ですよね。書いてみると、自分の願いだけだとせいぜい30個ですが、家族や友人、仕事のパートナーにしてあげたいこと、地域の人にと対象者を広げていくと100個はすぐ。完成したら毎日見直してもよし、たまに見て書き直してもよし。1年後にチェックすると、結構かなっていてうれしくなります」
夢は社会的なこと、欲しいモノ、老後の生活など、規模や時間軸は限らなくていい。夢を100個リストアップすることで、見えてくるものがあるそう。
「100個も考えると、普段、目の前のことに追われて埋もれていた自分の夢が顕在化してきます。潜在意識の中にあるモヤモヤした願望を文字にすることで夢が明確になる。完成したリストを見ると、他人の人生を見るような感覚で、自分自身を俯瞰で見つめられます。自分が何者なのか客観的に知るセルフカウンセリングの方法としても効果があります」
自分の立ち位置が定まってくると、不思議なくらい幸運が舞い込んできて、夢が実現していくのだそう。
「人の脳は、意識していることが優先して目に入る仕組みになっています。リストにある夢に関する情報は目につきやすく集まってくるので、チャンスも増える。夢がかなうと、変化が自覚できて、行動量が増えてくる。行動を起こせばチャンスが増えるので、運をつかむ確率も上がり、どんどんプラスのスパイラルに入るのです」
夢がかなえばかなうほど、生き方の方向性がはっきりしてきて、ますます運がよくなる。
「リストを書くときに注意するのは『太らないからだになる』とは書かないこと。脳は単語に反応しますが、それが否定か肯定かは判別できないので肯定文で『スリムなからだになる』と書く。また『○○が欲しい』ではなく『○○が手に入る』などすでに実現しているようなワクワクした気分で書くことも大事です」。いかに前向きな感覚をキープできるかが、運を引き寄せる鍵になる。
・数を書き出すことが肝心。勝率は3割でよしとする
・自分のことだけではなく、周囲のためになる夢も書く
・年末に翌年に向け更新。かなった3割の代わりに新しい夢をプラス
・肯定文で詳細に書き出す。すでに実現している気分で