幸運は待っていないで、引き寄せるもの! 夢をかなえる引き寄せの達人4人が実践した、みるみる運がよくなる方法を特別に公開!
ぼんやり思うだけじゃダメ! 書いて目標にすれば理想の自分に近づける
●花輪陽子さん(ファイナンシャルプランナー)
ファイナンシャルプランナーの花輪さんは現在シンガポールに在住。
長年の夢をかなえ海外での子育て生活を楽しんでいる。しかし、これまでの花輪さんの人生は順風満帆ではなかった。大学卒業後、外資系の投資銀行に就職したが、リーマンショックのあおりを受け、なんと夫婦ともに失業。そんなとき夢リストを知り、自己流で行うようになった。
「失業を機になんとかしなくてはと思い、ファイナンシャルプランナーとして独立しようと決心しました。その時点では実現するかどうかあいまいな夢でしたが、絶対に達成したいことははっきり言葉にして目標にしようと、リスティングを始めました。リストをつくったことで、本の出版、テレビなどのメディアで活躍すること、35歳までに第1子を出産すること、などの大きな夢をかなえてきました」
やり方は簡単、思いつきでどんどん目標にして書いていくだけ。目標の大きさに限界をつくらず、実現させたい期間、抽象度なども気にせず、身の回りの些細なことから、遠い将来のことまでひたすらリストにする。
「ルイ・ヴィトンの財布を買いたい、ヨーロッパ旅行に行きたい、老後は悠々自適な生活を送りたいなど、なんでもいいのでワクワクするような夢を、楽しみながら100個書いていきます。キャリアなどに関する大きな目標はそのままではくじけてしまうので、手が届きそうなレベルまで小さく分解するのがコツ。小さなタスクをクリアしていくことで、最終的には大きな目標が達成できます」
リストに100個書いたら、緊急性で優先順位をつけて仕分け。今年中に実現させたいこと、近年中に実現させたいこと、できれば実現させたいこと、しばらくはやらなくてもいいことなどに整理する。自分がどうなりたいか、何が欲しいのか、リストを書いていくうちにするべきことが見えてくるそう。
「100個の目標をすべて実現するのは無理ですが、1年たってリストを見直してみると、その年に達成できたこと、もう実現しなくてもいいと思うことなどがあって、自分の成長や変化がわかります。夢リストがあることで、周りに流されて漠然と生きるのではなく、なりたい自分を生きている感じを実感できるんです。理想の未来を呼び込む楽しい作業ですから、深く考えずに楽しみながら書くとよいと思いますよ」
夢は見るだけでなく、文字や言葉にして目標に掲げると、実現する可能性が高くなるのだ。
・リストに制限を設けず、深く考えずに書く
・大きな目標は、かなえられそうなレベルまで分解
・書いた夢リストを緊急性で仕分ける
・年に1度リストを見直し、達成できた目標、不要になった目標に整理し、新しい目標を加え、更新
年率3割でかなえば順調。リストで自分の夢を顕在化し実現させていく
●小関珠緒さん(ビジネス・コーチ、キャリア・コンサルタント)
夢や願いごとをコーチングのツールとして活用しているのが小関さん。自身も願いをリストに書くことで、数々の人生の目標をクリアし、これまで展開してきた事業に加え、夢だった出版事業立ち上げも現実になりつつあるそう。
「リストにするだけというのが簡単でいいと思います。しかも100のうち30かなえば順調。3割バッターならかなりの勝率ですよね。書いてみると、自分の願いだけだとせいぜい30個ですが、家族や友人、仕事のパートナーにしてあげたいこと、地域の人にと対象者を広げていくと100個はすぐ。完成したら毎日見直してもよし、たまに見て書き直してもよし。1年後にチェックすると、結構かなっていてうれしくなります」
夢は社会的なこと、欲しいモノ、老後の生活など、規模や時間軸は限らなくていい。夢を100個リストアップすることで、見えてくるものがあるそう。
「100個も考えると、普段、目の前のことに追われて埋もれていた自分の夢が顕在化してきます。潜在意識の中にあるモヤモヤした願望を文字にすることで夢が明確になる。完成したリストを見ると、他人の人生を見るような感覚で、自分自身を俯瞰で見つめられます。自分が何者なのか客観的に知るセルフカウンセリングの方法としても効果があります」
自分の立ち位置が定まってくると、不思議なくらい幸運が舞い込んできて、夢が実現していくのだそう。
「人の脳は、意識していることが優先して目に入る仕組みになっています。リストにある夢に関する情報は目につきやすく集まってくるので、チャンスも増える。夢がかなうと、変化が自覚できて、行動量が増えてくる。行動を起こせばチャンスが増えるので、運をつかむ確率も上がり、どんどんプラスのスパイラルに入るのです」
夢がかなえばかなうほど、生き方の方向性がはっきりしてきて、ますます運がよくなる。
「リストを書くときに注意するのは『太らないからだになる』とは書かないこと。脳は単語に反応しますが、それが否定か肯定かは判別できないので肯定文で『スリムなからだになる』と書く。また『○○が欲しい』ではなく『○○が手に入る』などすでに実現しているようなワクワクした気分で書くことも大事です」。いかに前向きな感覚をキープできるかが、運を引き寄せる鍵になる。
・数を書き出すことが肝心。勝率は3割でよしとする
・自分のことだけではなく、周囲のためになる夢も書く
・年末に翌年に向け更新。かなった3割の代わりに新しい夢をプラス
・肯定文で詳細に書き出す。すでに実現している気分で