運がいい人はいつも笑顔。人に好かれると仕事運がよくなる法則
●横山信治さん(オフィス・フォー・ユー代表取締役社長)

運は自分だけの問題ではなく、人が運んでくるもの」と言うのは、これまで多くの成功者と接してきた横山さん。仕事運を上げたいなら相手の「自己重要度」を高めることが大切なのだそう。

横山信治さん
オフィス・フォー・ユー代表取締役社長。1部上場企業の役員、代表として多くのリーダーと接した経験をもとに、講演や執筆活動を通じてビジネスパーソンたちに自分では気づきにくい仕事のコツを伝授している。

「例えば日なたぼっこをしていて、前に人が立って自分が陰になったらどうするか。『どいて』と言えば心象が悪くなるし、『なんだ!』と怒ったりすれば反感を持たれます。でも相手が電信柱なら自分が移動するでしょう。相手が人だから自分が動くとプライドが傷つく。人間は本能的に自分を低くみられるのがイヤなのです。逆にいえば、そこで相手を一段高め、自分を下げることができれば、相手の自己重要度が上がり、好感度もアップします」

人に好かれ、評判がよく、多くの人と親しく接点を持てる人脈の多い人物には、チャンスもそのぶん多くなる。たくさんの人に会うことで、行動の範囲が広がり、話題も視野も広くなる。

「ランダムウォークという現象があります。水槽にインクを垂らすとインクの流れは予測不可能な広がり方をします。人間のネットワークもそれと同じで、誰と誰がつながって、どこにチャンスがあるかわからない。つまり人間関係の良好なネットワークが多ければ多いほどチャンスも増え、運が回ってくるということなのです」

日々の生活でいつも他人に気を使うのは難しい。しかし、メールの返信をすぐにする、笑顔で挨拶するなど、相手の自己重要度を少しでも高める行動にシフトすることなら、今からでも実行可能だ。つまり、「人の喜ぶことをして、嫌がることはしない」ということを心がける。人が嫌がることばかりしていると運が下がるだろうことは誰でもわかるはず。笑顔や気遣いなどはコストもかからない。これで運を引き寄せられるのなら、やってみて損はない。

●横山さんが実践していること
・運は人が運んでくる
・相手の自己重要度を上げると好かれる
・良好な人間関係を増やすとチャンスも増える