仕事、家庭生活、お金、親子関係……、さまざまなお悩みに、新刊『決めた未来しか実現しない』が話題の本田健さんと、PRESIDENT WOMAN Onlineの連載「WOMAN千夜一夜物語」でおなじみのコラムニスト河崎環さんが回答する人生相談、連載第6回は「聖夜の遅番勤務」に関するご相談です。

【今回のご相談】
同僚から「クリスマスイブの日の遅番勤務を代わってほしい」と頼まれました。特に予定は入っておらず、断る理由もないため引き受けてしまいましたが、なんだか私だけ損をしているような気がしてモヤモヤします。理由がなくても、断った方がよかったのでしょうか?
どの職場にも、頼まれ事が断れないタイプの人っていますよね。しかしさすがの“お人よし”さんも、クリスマスイブの遅番勤務にはモヤモヤするものを感じているようです。(イラスト=伊野孝行)

クリスマスの精神にのっとり、笑顔で引き受けて

【本田健さんの回答】

もし、大した用事がなければ、引き受けてあげましょう。あなたのモヤモヤは、自分がクリスマスイブにデートする相手がいないということに対してであって、同僚とは直接関係がありません。同僚がクリスマスイブに用事があるということに嫉妬して、意地悪をすることもできます。でも、彼女の幸せを喜んであげることもできるでしょう。

あなたが取る態度によって、同僚はあなたに対してどう付き合うかを決めます。例えば、イヤな顔ひとつせず、気持ちよくシフトを交代してあげれば、すごく感謝されるでしょうし、交代するのがイヤだと言うと、あなたのことをちょっと面倒くさい人だなと思うかもしれません。

もちろん、あなたに断る権利はありますし、そうしてもいいのです。でも、ここで実利的な側面からも考えてみましょう。パートナーと出会う方法として、職場関係、友人からの紹介というのが、実はその半数以上を占めるそうです。ということは、“同僚の恋人の友人”を紹介される可能性も結構あるということです。同僚に恩を売っておくことは、将来のあなたの幸せにつながる可能性があります。また、そんないやらしいことを考えなくても、誰かを幸せにするって、素敵だと思いませんか?

それが、クリスマスの精神でもあります。ひとりの人を幸せにすると、きっとそれはあなたの幸せになって返ってくることでしょう。

男性回答者プロフィール:本田健(ほんだ・けん)
作家。神戸生まれ。経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイヤ生活に入る。4年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。「お金と幸せ」をテーマにした1000人規模の講演会、セミナーを全国で開催。インターネットラジオ「本田健の人生相談~Dear Ken~」は2000万ダウンロードを記録。
代表作『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房刊)など、これまでに著書は100冊以上、累計発行部数は680万部を突破。
【本田 健 公式サイト】http://www.aiueoffice.com/