毎日お散歩に連れて行くのがよい保育園?

乳幼児期の子どもにとって戸外活動は、心や体がぐんぐん育つための必須の栄養素と言えます。体を思いっきり動かし、五感で自然を感じ、動植物にふれることは、健やかな体、運動神経、豊かな感性、知的な興味・関心の基礎を育みます。

お散歩の必要性は、園庭のある園とない園ではまったく違います。園庭がない園では、お日さまが照っていたら、とにかくお散歩に連れていく必要があります。特に、2歳を過ぎたら、室内だけでは十分な運動ができません。ある研究者によれば、2歳児で電車の1駅分くらいを歩くほどの運動量を必要としているといいます。

園庭がある園の場合は、少し事情が違います。運動量ということだけなら、園庭をフル活用すればなんとかなるので、園外に出かけるお散歩が毎日必要とは言えません。それでも園外にお散歩に行く園が多いのは、園庭にはない「何か」を求めているからです。遊具や広さなどの遊びの環境、自然がお目当てだったりするでしょう。保育のプログラムや子どもの意見で決めている園もあります。

お散歩の回数で比べるのではなく、戸外活動をどのように確保しているのかが大切です。単に体を動かすというだけでなく、遊びの内容が充実しているかどうかも重要。その意味では、園庭があっても、子どもが十分に遊び込んでいるようすがなければ、園庭の価値は低いと言えます。私はたくさんの保育施設を視察する機会がありますが、狭くても使い込まれた砂場や築山などのある園庭を見ると、子どもの遊びが充実していることを感じてほっとします。園庭のない施設なら、一番よく利用している公園がどんなところかによるでしょう。