103万円を超えるとどうなる?

では、もしも給与収入が113万円になると……

●給与収入113万円-給与所得控除65万円=所得48万円
●所得48万円-基礎控除38万円=課税所得10万円

……となり、課税所得10万円が所得税の対象になります。

所得税の税率は課税所得の額によって異なり、課税所得が195万円以下なら5%。

したがって……

●10万円×税率5%=5000円

……で、所得税は5000円です。

ここでひとつポイント! 所得税として5000円引かれても、手取りは112万5000円。収入を103万円に抑えた場合より手取りは多いですよね。

絵理子さんは税金がかかるのが心配のようですが、「収入を増やしたい!」という場合は、103万円の壁を意識し過ぎない方がいいかもしれません。

ただし税金には所得税のほかに「住民税」もあります。

住民税の計算方法は所得税と異なるほか、自治体ごとに違いもありますが、給与収入が100万円を超えると5000円程度の住民税がかかるのが一般的です。

自治体によってはもっと低いところもあるようですので、自治体のホームページなどで確認してみるといいでしょう。