管理職への挑戦~「自信」をバネにチャンスをつかむ
せっかくキャリアアップのチャンスがあっても、しり込みをしてしまう女性は多い。公開フォーラムの中では、女性管理職が少ない頃からマネジメントの立場にあった女性たちによるパネルディスカッションもあった。
「女性が管理職になりたくないと思うのは、日頃から見聞きしている管理職のイメージがよくないのでは」とANAホールディングスの小林いずみ社外取締役(サントリーホールディングス、三井物産の社外取締役も兼任)は話す。「上に立ちたくないという女性が多いのは、これまで苦労話をする管理職が多かったからかもしれません。でも、実際にその立場になるととても楽しい! マネジメントがいかにいい仕事かもっとみんな話すべきですよ」
そして、女性自身ももっと自信を持ってキャリアアップに臨むべきだと伊藤忠商事の茅野みつる執行役員はこうアドバイスする。「女性自身が自分の力を信じ切っていないこともあります。自分を客観的に見ることが大事ですね」
日米両方の状況を知る、在日米国商工会議所のジェイ・ポナゼッキ会頭は、「日本の女性は上に上がる準備ができています。失敗してもがっかりせず、その都度仮説を立ててトライしてみてください。自分に制約をつくらず、挑戦し続けることが大事なのです。もっともっと面白い仕事をして、日本を変えていってください」とメッセージを伝えた。
リーダーとなる女性たちをもっと増やし、社会を変えていこう。そんな力みなぎる公開フォーラムだった。
では実際、狭き門を突破して「グローバル・アンバサダー・プログラム」を受講したメンティ達は、どんなことを学んだのだろうか。次週から2回に分けてお届けする。
撮影=岡村隆広(集合写真2点以外全て)