本題に入る前に気の利いた話をして、その場の空気を和ませたい。でも、どうやって話題を探せばいいのか。やっぱり雑談力は必要?
本音を聞きたいときは意識してフランクに話す
今橋絵美さんは、居酒屋や総菜店など、飲食店で使われる食材の営業担当。
「食事をする方には、どこのマヨネーズが使われているかはわからない。おいしさだけではない価値を提案するのが、私たちの仕事です」
マヨネーズやドレッシングを使った新メニューや、トレンドを取り入れたフェアの提案なども積極的に行う。
「お客さまとの会話は、飲食業界のトピックス、最近流行りのグルメ情報などがメイン。何げない話をしているときに、『それいいね!』と本題に結びつくこともあります。私にとっては、雑談も本題も、境界線がないかも」
日々の情報収集は必須。仕事として市場を研究するだけではなく、普段の生活の中で意識を巡らせることが、ヒントになることも多い。
「親や友達と食事をしていても、食材や調理法などを分析してしまいます。仕事してるみたいで嫌だ、って言われちゃうこともありますけどね(笑)」
ラーメンや丼など、あまりなじみのない分野については男性社員と意見交換をすることもある。
最近では、本音で話し合える雰囲気をつくるため、意識してフランクな話し方をすることも増えた。入社14年目。経験を重ね、自信を持って仕事ができるようになったからこそ、肩の力を抜いた話し方が違和感なくなじむ。
■好きなことば
「自分に後ろめたくないか」
■リラックスするとき
自宅のソファでコーヒーとケーキ。「BUZZSEARCH」のタルトが好き。
■朝ごはん
りんご・セロリ・小松菜・ショウガ・えのき氷のスムージー。
■好きなくつ
「ダイアナ」。よく歩くので、ヒールの修理もこまめにする。
東京支店フードサービス営業外食課。2002年入社。卸店、給食、コンビニエンスストアの担当を経て、半年前に現在の部署に。業務用食材の営業、新メニューやフェアの提案、プライベートブランドの開発などを行う。35歳。
撮影=キッチンミノル